睡眠の質を上げていこう

日本人の平均睡眠時間は7時間半と言われています。この数字は他の先進国と比べるととても短い睡眠です。しかし睡眠は何時間とれば正解というものではなく、それぞれの人が昼間眠くならない程度のちょうど良い睡眠時間を探すしかないようです。

そんな中、興味深いことが提唱されています。それが、入眠2時間以内に質の高い睡眠をとることです。重要なのは睡眠の時間に加えて質なのです。睡眠の質×睡眠時間=睡眠が成り立つのです。睡眠には浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があります。これは多くの方がご存じだと思います。入眠2時間以内の最初のノンレム睡眠で、1日の約50%に当たる成長ホルモンが出ます。成長ホルモンは、ダメージを受けた細胞の修復・再生、疲労回復に必須のホルモンのこと。最近の研究では、たとえ眠るのが深夜2時を過ぎても、成長ホルモンは分泌されることがわかってきています。入眠後30分以内に深い睡眠に入り、成長ホルモンが十分に分泌され、持続することが理想とされています。質の高い眠りを「濃縮睡眠」と呼ぶとするとこれが理想です。「睡眠時間を短くすること」を目的にすることなく、限られた時間のなかで睡眠の質を高めることが大切だとされています。特に取り組みやすいのが528ヘルツの音を聴くこと。ネットで検索すると 睡眠導入、癒やし、睡眠の質を高める などの効果の音源がたくさんヒットします。これは意外なことかもしれませんが、ベッドを「寝るための場所」だと、からだに覚えさせることも大事です。ベッドを普段からソファ代わりにしている人、いませんかね。いざベッドに横になっても、からだが眠るという意識になりづらいのです。

毎日十分な睡眠をとり身体をしっかり休めることは、脳の疲労回復や記憶の定着、ストレス解消につながるとされているので、夜更かしは少し控えて、日頃から睡眠不足にならないように気をつけた方がいいのかもしれません。