基本はやはり食事から

健康のために野菜をたくさん食べるようにしている人は多いと思いますが、では一体1日のどのくらいの量の野菜を食べた方が良いか知っていますか?厚生労働省は、健康な生活を維持するためには「1日野菜を350g以上食べましょう」と言っています。緑黄色野菜120gとその他の野菜230gが理想だそうです。緑黄色野菜とそれ以外の野菜の違いは何でしょう。専門的には、カロテンの含有量が可食部 100gあたり600μg(マイクログラム)以上のものを緑黄色野菜、600μg未満のものを淡色野菜と定義しています。カロテンはビタミンの一種で、ガンや種々の病気に対する予防・治療効果が高いことで注目されています。

栄養調査の結果を見ると、どの世代でも目標の1350gの野菜を食べていないようです。

特に20〜40代の若者や中年層が足りていない結果が出ています。外食の増加や朝食を抜くといった食習慣が関係しているようです。

 

野菜にはビタミン、食物繊維、ミネラル等の栄養素が多く含まれています。ビタミンはエネルギー代謝などの化学反応を助け、体の機能を調整する働きがあります。生野菜は水溶性のビタミンを効率的に摂取できます。一方で、ボリュームがあり量を食べることが難しいです。そこで、ビタミンB群やビタミンCなどの水溶性ビタミンは、流れ出てしまうことを防ぐため、スープにするのがおすすめです。

食物繊維については摂取によって便秘や大腸ガンの予防・解消、悪玉コレステロール現象に効果的だと言われています。

野菜の摂取によってさらにいいこともあります。野菜に含まれているカリウムにはナトリウムを体外に排出する働きがあります。野菜を多く摂ることは適塩にもつながるんです。

普段からいつも野菜をたくさん食べるようにしようと意識していないと、なかなか野菜の摂取量を増やす事はできないので、まずは1回の食事で必ずサラダや野菜がメインの料理を1皿以上食べるという事を目指してみてはいかがでしょうか。