体内の水分量は外見にも現れる

 美容や健康のために水を飲むことが大切だということはよく知られるようになりました。

体の水分量は、おおよそ子供で70%、成人で60%、老人が50%と、年を重ねるごとに減少していきます。肌や髪には体内の水分量が見た目にも出やすく肌荒れやシワ、髪のパサつきは水分量の減少が原因のひとつでしょう。いつまでも若々しく潤いのある肌、ツヤツヤの髪を保つためにも積極的に水分補給をしたいものです。

のどの渇きを感じる前に常温のお水をこまめに摂取すると効果的です。一度にガブガブとたくさん飲んでも、胃が重くなるだけであまり効果はありませんので注意しましょう。目安としてコップ一杯程度の水を、15〜20分おきに摂取するようにできると理想です。

特に高齢になると、のどの渇きを感じにくくなるため、水分補給を積極的に行っていない現状があります。

年齢だけでなく、季節にも注意が必要です。脱水は1年を通して起こる可能性があります。特に、秋から冬にかけては乾燥が原因で脱水症になることが多く、夏場だけに着目せず、乾燥しやすい季節でもこまめな水分補給が必要です。

体の水分が減ると様々な不調が起こる可能性があります。1〜2%程の減少でも軽度の脱水症状が現れることがあります。持久力や判断力が低下し、さらにひどい場合には体温調節がうまくできずに熱中症に陥る恐れもあります。

冬は夏と比較して乾燥していて汗が蒸発しやすいので、自分では汗をかいているという自覚が少なくなってしまいます。ひと段落したら、学校や職場に着いたら、夜寝る前など、積極的に水分を摂るようにしましょう。



「風邪予防も可能」

こまめな水分補給は風邪予防にも繋がります。水分は口から入ると胃と腸を通過して、毛細血管に吸収され、血液に入り込みます。この時、老廃物を引き取る役割があります。

「水分補給」は飲み物だけでなく、食事をとる際にも取り入れることができます。温かいスープや味噌汁などを、メニューに加えるだけで水分補給となります。ショウガを入れると代謝もアップして、身体そのものが温まります。

 

いかがでしたでしょうか。水分は、血液などの「体液」となって身体の中を循環しているゆえに重要な役割を果たしています。